2014年末(2015年始も)に行ったイベント(前編)


年末といえばイベントラッシュ。
前回の記事を書いた12/15以降もヤバいイベントがたくさんあり、行ったイベントについて記しておきたい。
まずは列挙。(1/1は年始だけど続いてた感じなので入れさせてもらう。)

  • ★12/17 ハバナイ×NDG2マン@池袋ミュージックオルグ
  • ★12/18 ベイビーレイズ虎虎壱番@日本武道館
  • 12/19 predia@新宿タワレコ
  • 12/20 LOVELETTERS企画@渋谷NoStyle
  • 12/21 J☆Dee’Z@渋谷eggman
  • 12/21 おはガールふわわ@AKIBAカルチャーズ劇場
  • 12/23 ベイビーレイズ虎虎弐番@GARRET UDAGAWA
  • 12/23 声優レアグルーヴ@渋谷OTO
  • 12/24 NDG太郎の落語の会@ワルツ3
  • ★12/25 柴サンタのアシパン史上最低のクリスマス大作戦@アシパン
  • 12/26 うどん兄弟@秋葉原タワレコ
  • 12/26 しみったれナイト@秋葉原オトトリズム
  • ★12/27 武藤彩未@赤坂BLITZ
  • ★12/28 せのしすたぁ東京初ワンマン”優勝”@下北沢SHELTER
  • 12/28 アイドル三昧&サウンドクラッシュ@アシパン
  • ★12/29 アイドルネッサンス@AKIBAカルチャーズ劇場
  • ★12/29 苺猟@渋谷amate-raxi
  • 12/30 Prism☆Box@吉祥寺SEATA
  • 12/30 アシパン年納め超人オリンピック@アシパン
  • ★1/1 PASSPO☆@東京ドームシティホール

心に残ったイベントは後述。主に★をつけたものについて取り上げるが、12/26の秋葉原オトトリズムでのしみったれナイトはとても良かった。普段かからないダウナー系の楽曲がガンガンかかるし、しみったれようと思って行っているので踊ることなくただ焼酎の水割りとおでんを食らって座りながらニコニコしているだけだったがメチャメチャ楽しかった。そういう楽しみ方をあまりしたことがなかったので新たな発見という感じである。

ハバナイ×NDG 2マン SCUM PARTY@南池袋ミュージックオルグ

Have a Nice Day!とNATURE DANGER GANGの2マン、と言いつつDJエイプリルさんがセッティングの時間フットワークでDJしてくれるという素晴らしいパーティー。ホントに良かった。ミュージックオルグは小さい箱でだいたい30人も入れば一杯になってしまうだろうか。そんなもんだからまず音が思い切りぶつかってくる。特にこの日はNDGのタクさんのサックス演奏がめちゃくちゃ良かった。勢いのあるサックスで、終演後、今日どうしたんですか?と聞いたらみんな色々やるから思い切り吹いてやった、とのことでやはりそういった日が見れるというのはライブに通う甲斐があるというもの。そして珍しくフロントメンバーのセキさんがドラム、シマダボーイも久しぶりに暴れるだけじゃなくてパーカッションをガッツリやっていてNDGの”音”方面を楽しませてもらった。またミュージックオルグはユキちゃんが初めて立ったステージということもあって、初登場のときと同じようにオムツ姿で出てきたのも素晴らしいものがあった。
NDGが終わるとエイプリルさんがフットワークをガッツリ流し始め、そこでセッティング中だった浅見さんと内藤さんもノリノリでダンスを始めた。この夜はここからだった。ノリノリの内藤さんは客と一緒にダンスバトルしようぜ、と言い始めこのへんから客と一緒にダンス!ダンス!ダンス!ライブが始まってもダンス!フォーエバーヤングでブチ上がってクラウドサーフしてもダンス!まさかのアンコールでも(浅見さんがやんわりアンコールを断り)その代わりにとダンス!ダンスバトル!ダンス!ダンス!ダンス!

そんな感じの夜だった。僕らはハバナイやNDG,フジロッ久(仮)などのモッシュを「幸福な暴動」と呼ぶ。全員が全員、音楽に身を委ねるあまりの暴動だが、そこにバイオレンスな要素はない。そんな幸せなダンスがやはりそこにはあるのだ。

ベイビーレイズ伝説の雷舞!-虎虎壱番- ~とりあえず生!生!生!生!生で見てくれ武道館!~@日本武道館

別途アイドルのライブレポートサイトに書くので(もう随分経ってしまって申し訳無さ)簡単に書くが、この日は最高の日だった。武道館という枷を夢a.k.a.呪いにし、目標に変え、それを達成するステージ、どう仕上げてくるのか。大人に勝手に設定された武道館のステージを、自分たちがやりたいことを叶えるステージにした日だった。念願だったポップアップでの登場も、火柱も、風船も、かわいい衣装も、全部、自分たちがいつかこんなことをやりたいね、と話していたことだった。大人は夢を叶えることで彼女たちに報いた日だった。そんな日を目の前にして、感動しないことがあるだろうか。最高でした。

柴サンタのアシパン史上最低のクリスマス大作戦@アシパン

アシパンの非音楽系イベントの到達点と言ってもいい。生きてきて一番楽しいクリスマスだった。そもそもクリスマスは荷が重い。”クリスマスだから”という理由なき理由が独り身だろうと妻子持ちだろうと交際してようと人の心をかき乱してくるのだ。そんな中アシパンでは柴田が最高の催しをしていたということをとにかく伝えたい。ただこのイベントは厳重なNo Photo,No Tweet態勢がしかれており、詳しいことは何も言えないため、以下の文章は僕のパッションでお伝えする。

TTは発表されているので書いてみる。

  • 19:30〜VJ(60分)
  • 20:35〜SPライブ ベッド・イン(30分)
  • 21:10〜柴サンタの!セックスチャンピオンは君だ!(45分)
  • 22:00〜柴田家の食卓 オープニング(5分)
  • 22:05〜ピアノ男の!愛の童貞脱出大作戦(10分)
  • 22:15〜柴田家の食卓(45分)
  • 23:00- END –

この中で唯一レポート可能なプログラムがベッド・インのライブとピアノ男のライブ部分のみというハードコアっぷり。ただ本人から固有名詞を使わなければいいですよ、と言われたのでやんわりととても楽しい記憶を記していこうと思う。

VJ。のっけから最高だった。クリスマスの夜っていうのはどうしてこうも奇跡が起きてしまうのか。柴サンタと○サンタのコラボレーションによるVJは僕の心を奪い去った。前回の柴ロック・フェスティバルでも同様の演目が披露されているのだが、この日は更に(全てにおいて)クオリティを上げ、かつ演目も”最後まで”しっかりとやり抜くという徹底ぶり。ちなみにこのVJがあまりに最高だったため、フロアは沸騰、シャンパンが出た。僕はあの「ティッケー」忘れない。ありがとうサンタさん。※通常のVJとは異なり、このVJは音声あり。

そしてベッド・インのライブ、のっけのVJのサンタをライバル視したちゃんまいの発言が可愛くて仕方がなかった。「ちゃんまいのほうが< censored >より< censored >だよ!」など。この日もしっかりとバブルのオイニーをまき散らしていたが、アシパンはそれにがっちりフィット。全発言ハマるハマる。ベッド・インの2人もそれには逆に驚いていたようで、ノリにのっていく演者、そして更に乗せられていく客。そんな関係になったときの雰囲気が大好きだ。ライブは音はかっこいいのにどこかコケティッシュで、それでいて客いじりの面白さも併せ持つといういわゆる「ズルい(褒め言葉)」やつ。好きに決まってる!アシパンのガヤを打ち返している姿は輝かしくもあった。

そしてベッド・インを特別審査員、コメンテーターにドゥーンを迎えたセックスチャンピオンは君だ!選手権。参加選手は丸省さん、蟹江トゥン角、デビルスコーピオン、柴田の4名。女(お相手)役にこの日インフルで欠席となった伊予ちゃんの代打としてDJ KUBUSが出場した。詳細は言えないが競技の全般に渡ってドゥーンのコメントが例のごとく冷静にイカれていたので大変良かったということと、審査員席でベッド・インとセクキャバみたいになってたのが良かったなと。競技自体もめちゃくちゃ面白くて、1回戦の競技では丸省さんがのたうちまわってる様子が相当ヤバかったし、2回戦目は科学と技術とおもしろの融合で、我々は通常見ることができない視点をGoProによって味わえる、そしてそれを繰り返し見られるという柴田のITボーイらしさ遺憾なく発揮した勝負だった。勝負自体はもちろん面白いが、これを技術を使ってどう会場の人たちに楽しんでもらえるのか、ということに焦点を当てているのが本当にすごかった。KUBUS氏はメチャメチャ頑張ってたし本当によくやってくれたと思うので心から拍手を贈りたい。

そして柴田家の食卓。ここからはもう柴田は天才としか言えないしとにかく褒め称えたい。まずピアノ男の愛の童貞脱出大作戦に関しては柴田の愛のある発破かけであるため、それをどうクリアしてくるかを楽しもうと。12/25 22:05の段階で女の子と一緒に過ごしているかどうか、という二択を行い、外したら罰ゲーム。ある程度予想はついているため、柴田家の柴田以外の5人のメンバーは全員女の子と一緒に過ごしているに賭け、柴田は独りで過ごしている、に賭けた。肝の部分は言えないがピアノ男はナードコアをやっていることで得たことと逃したことどちらもあるし、でもその状況自体は本当に愛おしいなあと思ってキュンとしながら見てた。ライブは自分の大学名をサンプリングしたナードコアで、あまり大きい声は出せない、と恥ずかしそうにやっていたのが可愛かった。

そして柴田家の食卓本編。○○な裏ワザ、を検証していく、という体なわけだが、この天才システムはアシパンの常連の人間関係ととても密接に関わっているので一つも書けない。でもとにかく僕はある2人の男性の男前っぷりを見られて本当に良かったな、と。そしてそれをこの企画の中で自然な形で引き出した柴田はすごいと言い続けたい。言ってしまえば人間関係の隙を突いた茶化しなんだけどそれをちゃんと笑いと感動の方向に持っていける、そういった企画を考えつくということがすごい。っていうか最高だ。{最初アシパンゴシップ大賞みたいなのをやろうとしてクマさんに止められたらしい(笑)当たり前だけど結果として生まれた柴田家の食卓は最高だ。}

そしてエンディングでは柴田がこれら全ての責任をとって頭を丸めるという最高にきれいな終わり方でイベントは幕を閉じた。このイベントを主催した柴田に改めて拍手を送りたいし、とても楽しかった。

武藤彩未LIVE OWARI WA HAJIMARI@赤坂BLITZ

彩未ちゃんの2014年最後のライブ。今年の彩未ちゃんのワンマンは全て見れたと思う。リリースイベントのライブ系のものも含めなのでそれなりに。2014年の彩未ちゃんはDVDのタイトル通り、「進化」そして「変化」の一年だった。このライブの翌日、アシパンでアイドル三昧があり、30分トークの時間があったのでそこでも彩未ちゃんの進化の過程を語らせてもらったのだが、大きなイベントとして今年はメジャーデビューというものがあった。4/29のBIRTHでは練習の成果を100%出しきるいわゆる”完璧”なステージを見せてくれた。彩未ちゃんはいつもほぼ完璧なステージを見せてくれる。当然満足度は高いがライブに求めているものが完璧なものか、と言われると少し違うというのが本音だった。6/10、AYM Balladsでは彩未ちゃんのある意味ステージ上でできる(当時の)技量としての上限を提示したものだと思う。ピアノとパーカッションと自らの歌声のみというリアルに評価される、されてしまうステージで素晴らしい成果を残したからだ。

彩未ちゃんはその後SUMMER TRIAL TOUR「20262701」という名のライブハウスを4ヶ所回るツアーを夏に敢行するが、ステージ上で練習の成果を出しきれる彩未ちゃんがライブという現場で更なるものを出す練習の場だったと思う。西川口、横浜、下北沢と徐々に良くなっていき、そして渋谷クアトロで爆発した。真に”ライブ”なライブを披露した。それはAYAMIDIA(ライブ後に配布される彩未ちゃん手書きのメッセージ&セットリスト)に掲載されていない曲をやった際に起こるマジック。ライブってのは想定内(セットリスト通り)じゃない。ライブでしかなし得ないものがあるのだ。そしてそれをやり遂げた際の彩未ちゃんはとても楽しげだった。想定とは違うことをする楽しさや客との一体感を彩未ちゃんは掴みかけていた。

そして12/27のこの日、彩未ちゃんは”ライブ”をしにきてた。お客さんと一緒になってどう楽しむか、それを考えぬいたパフォーマンスだった。次回のアルバムに入ると思われる新曲もたくさん披露した。8月時点で彩未ちゃんは会場のみんなと楽しむためにPOPな曲調を好み始めているな、と感じていた。2月に出るアルバム名はPOPな曲を集めて『I POP』と名づけたという。この時点で武藤運営の信頼度が更にグッと上がった。それは武藤彩未プロジェクトが2013年に始動したとき、最初は彩未ちゃんの好きな80年代アイドル楽曲の復古と解釈のし直しというNEWTRO POP(古くて新しいポップサウンド)を軸として始め、それをメジャーまで持っていった。しかし2014のライブツアー・フェスへの参加を通して彩未ちゃんの気持ちがもっとライブとして盛り上げていきたい、そのためのポップソングだ、となってきていた。『I POP』というアルバムタイトルはその気持ちを汲んでPOPに傾けて作っていくという覚悟が表れているタイトルだからだ。I POPのIは私、IdentityのI、IDOLのIなど様々な意味があるという。

この日は新曲4曲披露し、中でもライブタイトルにもなっているOWARI WA HAJIMARIのギターを基調としたポップサウンドはものすごかった。アンコール(3曲)の1曲目に披露したときは客席は初めてだけども良いなーという感じでノッていた。そしてアンコールも終わり、ライブが終わり客電がつき、送り出しの曲としてOWARI WA HAJIMARIが使われていた。だがそこでその曲にみんな反応し、ノリノリになりながらダブルアンコールをした。するとチーム彩未(キーボードNishi-ken、ドラム楠瀬タクヤ、ギター真司、ボーカル武藤彩未)は再々度登場したのである。再び奏でられるOWARI WA HAJIMARIに客席はこの日一番の盛り上がりをし、それを煽るNishi-kenさんはキーボードの上に立とうとして倒れるなどのアクシデントもありながら、メチャメチャに盛り上がった。タクヤさんは本当に楽しそうにドラムを叩いていたし、このライブからの参加だった真司さんも笑顔だった。セットリストにないダブルアンコールを決めたボーカル武藤彩未は本当に楽しそうでもあったし、このチームを誇るような凛々しい表情でもあったし、何かをやり遂げた表情でもあったし、この日一番の盛り上がりをした客席に満足そうな顔でもあった。そこで僕はこれは武藤彩未のソロプロジェクトでありながらも本当に良いチームに恵まれて活動してきたし、今後もこのチームで活動して欲しいと心の底から思った。だから今こそこのチーム彩未をたくさんの人に見て欲しいと思っている。彼女たちの今のライブは本当に素晴らしいのでみんなで4/29の渋谷公会堂行きましょう。1900円だもん、行かない手はない。絶対最高のライブをするチームだよ

6000字を超えたので前後編で分けます…
後編はせのしすたぁの東京初ワンマン、アイドルネッサンス定期公演千秋楽、第十三回苺猟、PASSPO☆ツアーファイナルでお送りします。