2014年末(2015年始も)に行ったイベント(後編)


字数が膨らんでしまったので後編。


12/28 せのしすたぁ東京初ワンマン2014″優勝”@下北沢SHELTER

2014年はせのしすたぁだったなあとよく仲間内で話す。1/11,12の仙台での初ワンマンから始まって2月の東京・京都、そこから推しが卒業してしまったが、楽曲から好きになったグループの強みはそれで離れてしまわないことだ。結果この12/28の東京ワンマンまで行ってしまった。
せのしすたぁは面白いグループに進化した。本当に今が一番楽しい。確かに2人体制のときもフロアライブ対応は強かった。しかし1人抜け、2人入った現在のほうがよっぽど強いし、面白い。歌を歌いにきたのではなく、真にライブだし、パーティーをやる。そういう意味で彩未ちゃんにも見て欲しいグループだ。
東京初ワンマン2014「優勝」は満パンの客だった。最前の柵にずっと押さえつけられていたので終わったあと1週間ぐらい胸骨が痛かったくらいだ。これが3人になってから「今しかない」と駆け抜けてきた成果かと思うと、客ながら涙がこぼれそうになった。年始の仙台の初ワンマンは純粋な客はおそらく5人くらいで、あとの20人くらいは付き添いみたいなもんである。それが年末には200枚ソールドアウト。本当にすごい。3人には心からおめでとうと言いたいし、プロデューサーマネージャーの森永さんにはありがとうと言いたい。

詳しいレポートはいくつも上がっている(おたぽるガチ恋)ので僕からは少しだけ。
まずTONIGHT。(僕が)泣きながらのシンガロング。最高の歌詞だ。サビの歌詞これだよ。

ドンストップ ドンストップ ミュージック ドンストップ ドンストップ ダンシング
ドンストップ ドンストップ ミュージック ドンストップ ダンシング TONIGHT


俺たちの歌なんだよ、本当に。パーティーしに来てるんだよ本当に。まおさんにも届いただろう、初披露の曲でこの会場のシンガロング。それくらいの気持ちだった。
そしてハートブレイカー feat.ライムベリーに関してはもう鉄板である。かっこいい。この日はヒカルちゃんも歌ってくれてとても嬉しかった。このメチャメチャかっこいいハートブレイカーは絶対に音源化して欲しい。あとまおさんがとても歌が上手になっていてちゃんと煽りだけじゃない技量も磨いている様子が確認できたことがすごく良かった。

そしてワタシアイドル(アンコール)。今せのに来てる人たちはほぼ土下座しに来てるといってもいいのでさすがに良さだった。そのときの映像が上がってるので貼っておく。

友人も言っていたがこのとき3人が泣いてしまって歌えなくなったときのヲタのシンガロングが
「アイドル稼業は楽じゃない どんな困難が待っていても 大丈夫 ワタシアイドル」
なのはホントなにか奇跡のようなものを感じてしまう。

そんなこんなでせのしすたぁの東京初ワンマンは大成功で幕を閉じた。嬉しさと気恥ずかしさがあるようなそんな気持ちでSHELTERを後にした。

12/29 アイドルネッサンス アキバで頑張るネッサンス定期公演 千秋楽@AKIBAカルチャーズ劇場

アイドルネッサンスはインディーズアイドル楽曲大賞で1位を取ってしまったがために批判の対象に晒されることがあるため、ここで個人の意見を述べておくが、彼女たちの「名曲ルネッサンス」へのチャレンジは決して”カラオケ”ではない。アイドルネッサンスのコンセプトに合った曲を見繕い、オケを作り直し、アレンジを変え、振りを付けて披露しているのだ。これはある意味オリジナル曲を披露するに匹敵する。だからこそオリジナル曲には無い要素までも浮き彫りにするし、7人が歌うからこそにじみ出る魅力にあふれているのだ。だからオリジナルじゃないから興味がないなどと言わずに、一度観に行ってみて欲しい。

さて、この日は千秋楽ということもあり、アイドルネッサンスの一年を振り返った。春から夏、秋そして現在へとそれぞれ3曲くらいずつ披露したろうか。特に「夏の決心」では歌詞の
ゲタを揃えたり 線香花火したり
一秒一秒が命がけ

部分があまりにアイドルの刹那的要素を含んでいてアイドルネッサンスが歌っているのを見ると絶対に涙ぐんでしまう。

アイドルネッサンスのライブを何回か経験する内に、だんだんと「手を打ち鳴らせ!」や「ミラクルをキミとおこしたいんです」、「ガリレオのショーケース」などのアゲ曲のノリ方もこなれてきて、7人と一緒にアガれるようになってきた。
そしてこの日はなんとか泣かなかったが、「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」は2番終わりの石野理子ちゃんのシャウトがあまりに切なかっこいい。理子ちゃんのこの日を振り返ったブログに「『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』は本当にアイドルネッサンスの中で出会えてよかったなと思う曲の1曲でした。初めて皆さんに披露させて頂いた時からそう思えました☆」と綴っており、本当にこの子はなんて素晴らしいのだ、と思うばかりだ。
ライブ映像のリストを貼っておく。(自分でも何回も見たい)

千秋楽は総決算として今までの振り返り、そして新曲も披露した。デビューしてから迎える初めての冬。そこで披露されたのはユニコーンの「雪が降る町」だった。年末の歌を歌い終わった宮本茉凜ちゃんが本当に雪が降ったらいいね、と無邪気に言っていて心をほっこりとさせた。そしてラストチューンは年間を通して歌ってきた「17才」。ベボベの17才とはまた違う情感を奏でる名実ともにアイドルネッサンスの代表曲となった。聴くたびに心躍るし、心にツンとした余韻も残していく不思議な曲だ。そしてアンコールは「どかーん」。ライブは〆となった。特典会は最初のクリスマスSP動画の結果を見てから退席したので不参加。乃亜ちゃんが監督賞に輝いた際に「『もうバイバイ?』って言葉を思いついたときに絶対一番になるって思ったんだー!」と超得意げに言い放っていてとても良かった。

今年の下半期はアイドルネッサンスの衝撃がものすごい。初めてロングシュートを見た時は鼻水が出るくらい泣いてしまった。
↑その時の動画がちょうど上がったのでご参考まで。
そういった意味で2015年も引き続き見続けて行ければと思っている。

12/29 第十三回 渋谷苺猟@渋谷amate-raxi

振付師でもあり、イベントオーガナイザーでもあるDJ Nachuの主催定期DJイベント、渋谷苺猟。その年末大感謝祭みたいな感じで普段はデイイベントでamate-raxiのラウンジしか使用しないのだが、今回はメインフロアと2フロア使ってのオールナイト開催だった。苺猟の信頼できる点としてNachuがいいと思ったDJをハント(狩猟)してきてイベントに出てもらう、という構図がある。「いいと思った」というバリエーションも豊富で、ただDJ技術のことだけを指しているのではなかったりするので行くたびに新たな発見がある楽しいイベントだ。

Nachuの素晴らしいところはイベントに出てもらったDJでその人にすごく刺さってるお客さんがいると、お客さんのところまで行って普段そのDJがどこで回してるとか、どんなイベントをやってるとかの情報をさりげなく教えてくれるので、自分のイベントから他の人のイベントに繋げるということをすごく意識的にやってるということ。イベントの主催として客からすればそんな嬉しいことはないし、これができるオーガナイザーになかなか会ったことがないので全DJイベントオーガナイザーは苺猟に遊びに来た方がいい。

そんなわけでこの日、DJイベントとしては多分年間通しても相当楽しかったイベントになった。オープンすぐぐらいに行ったのだけどNachuのお出迎えでホスピタリティの高い狙い撃ち、ダンスフロアは1人ずつ陥落。程なくして地下のメインフロアもオープンし、amateの何がいいってスピーカーが最高なこと。大輔さんというDJの方、初めて拝見したけども的確に最高なガールズポップを繰り出しまくってきていて死ぬかと思った。そしたらNachuが二丁目で11年ぐらいパーティーをオーガナイズしている方だと教えてくれてメチャメチャ納得してしまった。二丁目のパーティーに足を踏み入れる日も近いな、と。

もうここからは雑な感想なんだけどメインフロアでは26時近くからの刑さん→OSHさん→トーニャハーディングさん&プレステージ加藤氏→CARPさん→〆のプレイボール(CARPさんとNachuのB2B)で最高のTTが繰り広げられ(一旦ラウンジの星栄一さんも見に行きました)、踊り狂って死ぬのでは…というレベルで楽しかった。とにかく楽しかったパーティーは「楽しい!!」という記憶しか残らないがちなのでアレなんだけど、苺猟良いパーティーなのでみんなどんどん行くべきだよ!!ということ。貴様に伝えたい俺のこのKimochiを。刑さんが彩未ちゃんかけたときにmoteciさんと壇上で踊ったのメッチャ楽しかったし、TIKI-BUNでフロアのみんなで肩くんだのも本当に楽しかったしもう一回この夜は最初からやり直したい。そう思えるホントにいいパーティーだった。

1/1 PASSPO☆ 結成5周年カウントUPツアーファイナル@東京ドームシティホール

僕のPASSPO☆に対するスタンスは2012年ごろそれなりにイベントに行っていたが、ぱすぽ☆からの改名前タイミングぐらい(ONE WORLD後くらい?)で興味が少し離れてしまって2013年以降楽曲のみ(JEJEJEJET!!は名盤)、2014年に至っては知らない曲もあるくらい(Perfect Skyと向日葵は完全にノーチェック)だった。ひょんなことから記念すべき1/1のこのライブを鑑賞できることになり、ありがたく東京ドームシティホールに向かわせてもらった。

PASSPO☆は2014年ベイビーレイズと共演する機会も多く、ワンマンは行っていなかったが、たまに見て「やっぱいいなー」くらいだった。だったので1/1は実に2年以上ぶりにワンマンを見る機会となったのだが、並んでいる時に今までの曲を全部やる、ということを知って衝撃を受けた。一体何時間のステージになるんだろうか…

バルコニー席からステージを見下ろす形で。センターの上手寄りの席だったが非常に見やすい席だった。入場に長蛇の列ができており、14時開場、15時開演にも関わらず入れたのは15時ぎりぎりだったため、はっちゃけ隊のオープニングアクトは見れなかったが、本編は最初から堪能できた。以下セットリスト

全69曲(パフォーマンス曲は67曲)を9人という限られた人数で一度に披露できるアイドルというだけでもすごい。完璧に圧倒されてしまった。しかも踊るだけじゃない、自分たちで演奏するパフォーマンスも含んでいるからだ。そして何よりスタンディングエリアのパッセン(PASSPO☆ファンの総称)1500人には感服だ。7時間以上、いやもっと立ち続けていたと思うし、最前組はトイレも行けてないと思う。それでもメンバーのことを支えるその気概は賞賛という他ないだろう。

少女飛行から始まった本編。感慨深いメジャーデビューシングル。そして思い出深いCHECK-IN楽曲が続いたので始まったな~という感じで。3曲くらい終わったところで自己紹介と年始のあいさつへ。メンバーもこの時点ではまこっちゃんの卒業を感じさせる様子はなく、明るくテンションの高いものだった。お正月ということで鏡開きをしたのだが強く叩きすぎて始まって20分くらいで床を日本酒でびちゃびちゃにしてて面白かった。PASSPO☆と酒が切っても切れない関係になってるのが面白くてしょうがない。

前半にぶち込まれたはっちゃけ卒業式という名のまこっちゃんの卒業セレモニーがあまりにふざけ過ぎてて楽しいものだった。そもそもなちゅ扮する校長が鼻眼鏡をかけているし、各コメントもそうだし全曲やるってだけで大変なイベントなのにこんなのもやるのか〜とここにかける気合いがふざけた行事からもちゃんと伝わってくる。

メドレーブロック×4はマジでノンストップで20曲ぐらいやってびっくりしてしまった。しかもメドレーだからフルじゃないとはいえ、ほぼほぼ全曲2番終わりくらいまではやっていたのでただ”フルじゃない”というだけで尺はそこまで大きく変わらないと思うし、曲と曲を繋いでいたのでそれ用の振りも用意しメチャ凝っていた。短縮のためのメドレーなのにそれにかける労力が半端ない。繋ぎ部分の振りをさこてぃーとあんにゃで付けたらしいのだがそれも感服だ。PASSPO☆は自分たちでなんでもやっていく。ステージに立つということの自覚が素晴らしい。

ひと段落してバンドPASSPO☆の登場だった。後ろにバンドセットはずっと置いてあったものの、バンドクルーが登場して弾くと思っていたので本当にびっくりした。そう、バンドPASSPO☆としての曲、Perfect Skyだ。 バンドPASSPO☆
とにかくあんにゃのドラムに痺れてしまった。天才肌だなぁと思っていたが本当に天才じゃねーかよ!!と叫んでしまいたいくらいだ。ここから6曲を自分たちの演奏で。確かに70曲近くある中の6曲だと一コーナーに過ぎないが、僕がいつも見てるバンドはだいたい6曲もやったら時間いっぱいだし、それをこの6時間半のイベントの中にぶち込んでくるその努力。そして演奏もしているのにみんなとにかくいい表情だった。幸せそうなのがいい。楽器を弾きながら本気でステージを楽しめるようになるまでに、一体どれだけの練習が必要だろう。そりゃプロのTHE GRAND CREWに比べれば演奏は粗いが、真にアイドルとして楽しめる瞬間ではないかと思う。

そしてやっと半分、3時間。ここで20分ほどだろうか。休憩を挟み、後半はTHE GRAND CREW演奏によるバンドセット。あぁ、生バンドの音で本人たちが演奏するのもいいけど歌い踊るPASSPO☆のフォーメーションなどを楽しめるしやっぱりコレだなーと。 無題、おねがい、「I」、くちゃLOVEなどもすごく良くてそれぞれ言いたいこともあるけどやっぱりこれ。
本編ラスト、TRACKS
なんて今日という日の曲だろう。更にはファンによる一面のピンクのサイリウム。
そして個人的な思い入れに近いがフレーズとしてこみ上げるものがある。

今日と明日の点を繋いで
線になればいいよ


点と点は繋がり、やがて意味を持つ。
この時点でのPASSPO☆で言えばまこっちゃんという個【点】になっても、というエールにもなり得る。
そんな想いでピンクの海の中の9人を見つめていた。

本編終わってからのアンコールのファン演出やまこっちゃんの気ままながら挨拶など色々あったがやはり本編とそのラストに尽きるだろうと思う。ラスト2曲前のLet it goとラストの少女飛行は我々へのご褒美のようなものだ。終わったあとの感想はとにかくPASSPO☆はすごい、こんなことは通常不可能だ、ということが頭をぐるぐるしていた。

あとは人間性というべきか、PASSPO☆も本当にいい子たちが揃っているな、と感じたのはこの一言だった。
本当に驚くべき体力のつけ方だし、パフォーマンスのレベルの高さ。この量の曲数を持つアイドルでもアーティストでも、全曲公演を謳うなら確実にこの公演を一度は見るべきであると思う。それくらいにレベルが高い、そして満足度の高いライブだった。2015年、最高のスタートを切れた気がしている。


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