2014年の良かったDJパーティーを振り返る


良かったDJパーティー

今年もたくさんのパーティーに行けた。たぶんこちらも50~80くらいだと。その中で特に思い入れの深いパーティーを。その前に一つ、友人の言葉を紹介しておきたい。サロンに熱狂はない。フロアにこそパーティーの本質がある。というわけで僕らはサロンでそこにいる人達とコミュニケーション取りに行ってるわけじゃなくて本当に音で楽しみたいし、そこで一体感だせたなら何よりだよね、ってこと。以下、今年の良かったDJパーティー。

  • 1/11 アワイロランデヴー@仙台 Music Dining ark
  • 4/21 デス山水放”送@アシパン
  • ★7/5 イエポ!!!@アシパン
  • ★7/18 鰻谷給湯室@心斎橋 Bar フェーダー
  • ★9/4 アイドル三昧@アシパン
  • ★9/17 SOP;LIAR14(柴田vsライアー)@アシパン
  • ★11/22 渋谷タワレコリニューアル2周年LIVE LIVEFUL!!フェスティバル(SSS,DJ JET BARON)
  • 12/2 ENAK DEALERリリース記念@DOMMUNE
番外
  • ★9/10 アイドルプロ野球@アシパン

パーティーってのは不思議だ。ただ好きな音楽がかかってるだけでライブと違って本人は出てこない。長いことライブ至上主義として過ごしてきたが、今ではすっかりDJイベントのパーティーに夢中だ。何がいいんだろう。何でこんなにDJイベントがいいんだろう、と考えてみたらぼくは客として客が主役、つまりフロアこそが真に主役な空間だからだろうと思う。(サロンしちゃうとモノホンプレイヤーになれないよ)上に挙げた4/21 デス山さん(アシパンの常連)がゲスト回のアシッドたんぱ水放”送において、それを確信した。そしてできるなら小箱がいい。大きいパーティーにもそれなりに行ったが、上に挙げるに至らなかったのは前述の理由が原因だろうと思う。例によって★のついたパーティーについてはコメントをしたい。

7/5 イエローポップ!!!@アシパン
一つ前のライブ記事でも書かせてもらったのと同イベントであるが、こちらはDJイベントという切り口から。このイベントを僕が愛しているのは前提として、この日はいわゆるDJをするゲストはなく、せのしすたぁ以外はイエローポップ!!!のレギュラーDJだけで行われた。 僕はタイムテーブル(TT)に思いを馳せるのが好きだ。TTには主催の想いが強く強く詰まってる。どうお客さんを楽しませるか?どう組んだら集客できるか?信頼できる主催は本当によく考えたTTを組んでくるものだ。イエローポップ!!!はフクタケさんが主催として、TTを組んでいる。毎回良い方向に裏切られ、とても楽しい時間を過ごすことができる。当日のTTを見てみよう。

  • 17:00-17:30 デビルスコーピオン
  • 17:30-18:00 犬重
  • 18:00-18:45 浮き輪
  • 18:45-19:15 フクタケ
  • 19:15-20:00 犬重
  • 20:00-21:00 <LIVE>せのしすたぁ
  • 21:00-21:45 デビルスコーピオン
  • 21:45-22:30 フクタケ
  • 22:30-23:00 浮き輪
最初の1時間はせのしすたぁの物販タイムとなっていたので音量は抑えめ。よってパーティー自体はほぼ18時からと言っていいが、せのしすたぁ(ゲスト)を盛り上がりの頂点に据えた素晴らしいTTだ。犬重さん難しい役どころだったのにしっかりとした仕事っぷりだったの印象深い。せのの”あの盛り上がり”のあとのデビスコも敢えてチルさせるセットにしてきていたし、フクタケさんのフロアコントロールで再度火が付き、最後の浮き輪さん30分のアンセムでこの日のイエローポップ!!!は大団円を迎えた。
どの瞬間を思い出しても最高としか言えない。パーティーが良かったというのは一部良かったということじゃないと思う。そのイベントの間中、フロアのみんながニコニコしていられたか?一体感もあったか?など全体を通しての評価であるべきだ。特にイベント自体に対しては。なのでイエローポップ!!!は全体としてのバランスをしっかりと練られたとてもいいイベントだからこそ大好きなのだ。

7/18 鰻谷給湯室@心斎橋 Bar フェーダー
声優レアグルーヴユニットSweet Sling Singapore(犬重+ISHII)が目的で大阪に遠征した。7/18は金曜日だったため、仕事終わりに新幹線に乗り込み、新大阪へ急行、心斎橋へ向かった。鰻谷給湯室(うなきゅー)は西早稲田汽缶室(ボイラールーム)に影響を受けたイベントとのことで、ゲストはcrakkaさん、ハバねこポッセからPooLSharKさん、そして我らがSSSといった感じ。うなきゅーレギュラーのMura-Tさんとマツモトヒサターカーさんの間違いないプレイに東京からのゲストを招聘、といった最高さしか感じないメンツ。TTは確かMura-Tさん、crakkaさん、SSS、PooLSharKさん、マツモトさん、みんなでB2Bといった感じだった。

このうなきゅーはいわゆる”音楽の現場”としてものすごく楽しんだ。DJが流す曲がただただ楽しい。それだけでこんなにもアガれるのかってぐらい。そういう楽しさがハッキリと自身に流れこんできていた。当時のUstreamの録画はいつ見ても良い。というか自分がメチャメチャ楽しそうだ。Mura-Tさんからcrakkaさんに代わってびっくりした。こんな人が東京でレギュラーパーティーをやっているのかと。ボイラールームは聞いたことはあったけど、実際に足を運んだことはなかった。クラシックと呼ばれるダンスチューン・ヒップホップから日本のアニメや歌謡曲にスイッチしていく。アナログでプレイしているのだが、そのアナログを床にバンバン放り投げていく。それがメチャメチャ愉快で流れている曲も愉快で、本当に楽しかった。この日が楽しすぎて12/5のボイラールームにも行ったが、とても楽しかった。
そして我らが声優レアグルーヴ提唱コンビ、Sweet Sling Singapore。声優レアグルーヴは本編(渋谷OTOで不定期開催中、次回12/23開催!)よりも呼ばれて行った対外試合でこそ真価を発揮すると思っている。いわゆる声優のグルーヴのヤバい曲を挨拶代わりにガンガン鳴らしていくからだ。
声優レアグルーヴとは?(声優レアグルーヴ本編レギュラー coffee&tv氏ブログ) 以下、犬重さんの声優レアグルーヴMIX

声優レアグルーヴ_ラップ入門編 by Inushige on Mixcloud

My memories with your voices by Inushige on Mixcloud


ISHIIさんの声優レアグルーヴMIX 声優のいい声でイイキョクがかかったらそりゃ最高だよな、ということを端的にイイキョクのグルーヴで音楽的文脈から評価し、繋いでいくこの声優レアグルーヴはしっかりと和モノや歌謡界隈に刺さっている。そういう眼差しをしっかりと声優楽曲に焦点を当てて評価していく動きは今まで存在しなかったが故にアガってしまうのだ。フロアのみんなが聴いたことないけどこれすっげーイイキョクじゃん!!!ってアガっていく様子を味わえる声優レアグルーヴはぜひ一度現場で体験して欲しい。

そしてこの日はもう声優レアグルーヴの #良さ 釣瓶打ち。うなきゅーのフロアも聴いたことねーけどめっちゃイイ!!!とガンガンテンションが上がっていく様子は僕の胸を熱くさせるのに十分だった。今年一つだけ過去の時間をもう一度体験できるならこのSSSのプレイ時間を選ぶだろう。それぐらいこの日は良かった。 PooLSharKさんはこの日最高だったんだけど(最高すぎてお酒をおごりました、それもあってか)めちゃくちゃベロベロで途中で酔いつぶれてDJができなくなったため、まさかのMura-Tさん、crakkaさん、SSSでのB2B合戦となりフロアガン上がり!とにかく謎すぎる楽しい時間がずっと続いていた。マツモトさんもさすがの巧さでJ-POP界隈にも目を配った選曲と確かかつ意外性のある繋ぎで嬉しい時間だった。そして最後はまた先程の3組でのB2Bでこの日のうなきゅーは締まった。本当にいいイベントだった。フェーダー閉店本当に悲しいので今度オオノヤに遊びに行きます。

9/4 アイドル三昧@アシパン
アイドル三昧は個人的にアシパンの中でもイエポ!!!と双璧を為す楽しみにしているイベントの一つで、いわゆる楽曲派を気取らない現場のヲタクが自分の肌で感じてきたアイドルソングを熱量とともにお届け(プレゼン)するイベント。2年くらいただの客として通っていたらありがたいことに主催のうわんさんから演者側としてお呼ばれし、30分時間をあげるから(DJじゃなくても)なんでもやっていいよ、と。 同様に客仲間のしょうがさんとタッグとして出演が決定した。しょうがさんは最高の現場派のヲタクで彼の現場数に比べたら僕なんかカスみたいなもんだ。たぶん年間300くらい行ってると思う。しかもイイキョクに関する耳が尋常じゃなく良く、掘ってきた楽曲を紹介してくれる信頼できるヲタだ。彼もアイドル三昧に通っており、僕らは2人で30分の時間をもらった。ということであればしょうがさんはアイドルイイキョク紹介DJを、僕は何をしよう。自分は普段アイドルの「歌詞を読む」「ブログを読む」くらいしかしてない。ただアイドルへの想いなら負けないのではということでパワーポイントを使ったプレゼンにさせてもらった。
当日まずはうわんさんから。地下地上問わずイイキョクを流しており、開場前からテンションMAXだった。いざ開場するとお客さんもたくさん来てくれて、ただただ感謝しかないかった。出演者でもないのに某アイドルも駆けつけてくれ、それによる効果も大きかった。 そして僕らの番。まずは僕がアイドルヲタ闇プレゼンと称しアイドルのブログの読み方講座的なものをやらせていただき、それなりにご好評をいただけた。 #アイドルはディズニーに行くと必ずブログを書きます という言葉を残せて良かった。


そんなこんなで僕は幸せな10分を過ごし、しょうがさんにタッチ。しょうがさんの紹介したアイドルは以下。
耳の確かなアイドルヲタがしっかりとイイキョクを紹介するというコンセプトでDJをやり、見事に成功させた。当日の音源はこちら。

9/4アイドル三昧 ころりしょうがのわちゃわちゃし隊(仮) by Shouga123 on Mixcloud


そしてゲストDJのnachu。我々が少し時間を押してしまって申し訳ないところ、がっちりとドルヲタのハートをつかみにいく選曲で最高の空間へ。そして三昧レギュラーDJ フクタケさん。この狂乱と熱量のイベントに相応しい最後で締めくくってくれ、またフロアも大入りの中でものすごい盛り上がり、感謝しか無い日だった。僕も自分の出番が終わった後はいつもどおり客として最高に楽しめたし、今後忘れがたい日だろう。

9/17 SOP;LIAR14(柴田vsライアー)@アシパン
僕がアシパンという空間に求めるものの一つに「サプライズ」がある。これはこの日出演の柴田の言葉でもあるのだが、やはり良いびっくりをしたい。そしてこの日のSOP(School of Partyはアボカズヒロさん門下生による定期イベント)には一つのアングルがあった。

詳細は以下2つのトゥギャッターを参照
ライアーVS柴田 – Togetterまとめ
School of Party22 -ライアー14- – Togetterまとめ

お読みいただけるとわかるのだが、柴田がライアーさんを貶め、ライアーさんが勝負をふっかけ、それに柴田がノッた形。このアングルがとてもおもしろく、更に柴田のマメな告知にライアーさんの仲間であるはずのSOPメンバーの心が動いていく様子などそもそもパーティー当日までの盛り上げ方が最高に面白かった。
そしていざ当日。DJのお題が女口説きということで各人も気合いの入った選曲で最高の時間。
ギスケさん、サトさんと素晴らしいプレイが続き、いよいよライアーvs柴田タイムへ。
が、柴田がこない。そんな中でのまずは先攻ライアーさん。メロウなJ-POPを選んでいたもののフロアの様子はイマイチ盛り上がりに欠けていた。そこで後ろを振り向くと扉の方にバスローブにサングラスの柴田(?)が!
ここで初めてこのイベントのギミックを理解した。そう、つまり柴田は代役を立て、柴田として出演してもらうというやり方だったのだ。案の定柴田の番になり、柴田(?)がアナログでのプレイを開始。最高にかっこいい。女性なら全員抱かれてるレベルだ。「柴田肌焼けた?」や「柴田髪伸びたな」「ヒゲ生やした?」などとギミックを理解したヤジが飛び交いながらもめちゃくちゃかっこいいプレイに酔いしれた。 そして柴田(本物)がDPGのプロレスTシャツを着て登場。ここまでの全てを物語るようなTシャツで完璧な登場だ。そして柴田(?)はDJ PooLSharKさんであることがアナウンスされ、最高のプレイが続行されたままパーティーは幕を閉じた。あとから聞いたところPooLSharKさんのブッキングもこのギミックの構想もすべて柴田本人が行ったということで本当に驚いた。
この日のパーティーは僕がアシパンに求めている楽しさが存分にあふれたパーティーだった。またこんなパーティーを味わいたい。
柴田は天才だと思ったし、2014/12/25の しばサンタpresents. アシパン史上最低のクリスマス大作戦もメチャメチャ期待している。

11/22 渋谷タワレコリニューアル2周年LIVE LIVEFUL!!フェスティバル(SSS,DJ JET BARON)
渋谷タワレコのリニューアルを記念した1階を一日中使ったイベントでアシパン勢としてSweet Sling SingaporeとDJ JET BARONこと高野政所さんが出演した。フクタケさんプレゼンツの時間ということでフクタケさんが10分ほど、あとは30分ずつぐらいSSSと政所さんで行った。いわゆる渋谷タワレコの1階は当然売り場なわけだが、この日はほとんどの棚がどかされてステージ及びDJブースが用意されており、1階に広い空間が用意されていた。着いた時間はアシパン勢の前にSANABAGUN.がライブをやっておりこの時点でテンションMAXであった。
この日SSSは声優レアグルーヴ的には定番ながらもおそらくフロアのみんなは知らないであろうイイキョクたちをガンガンドロップしていき、知らなくてもグルーヴでイイキョクを繋いでいくとこんなにも盛り上げることができるのだ、ということを内輪にだけでなく証明した日になった。
そして政所さん。丸省さん(丸ちゃん)を引き連れて登場し、渋谷タワレコ1階でFUNKOTをブチかました。1階は出入口があるわけだから当然その狂乱ぶりは外部にも伝わっていく。ENAK DEALER発売を控えた場で存分に収録曲をブチかまし、クラブ門外漢の僕の友人も唸らせていた。そしてその曲こそシャンパンマンである。

そしておもしろおじさん。これは本当に素晴らしくてこんなに楽しくて愉快な曲なのに心にスッと入ってきて琴線に触れ、涙が流れてしまう不思議な曲なのだ。
これらの曲によってアシパンでもなんでもない空間がアシパンになり、シャンパンが出て、渋谷タワレコ1階は確実にこの瞬間クラブのフロアだった。この日の楽しさはやはり自分の好きなものがしっかりと外部の人たちにもそのヤバさが伝わったことに尽きるだろう。いくら発信しても現場で体験してもらうのが一番早いし、そのほうが話が早いのだ。だからこの機会は本当に嬉しかったのだ。

9/10 アイドルプロ野球@アシパン
番外編となるがこの現場だけはどうしても紹介しておきたい。2014年、衝撃度だけで言えば一番かもしれない。 四の五の言わずに下の動画を飛ばさずに見てほしい。

主催のドゥーンという男は変わったヤツだ。動画の最初のトークで数年かけてアイドルの名前をした野球選手を作成し、そこでペナントを眺めるだけの日々。それでも熱狂できるその”何か”を見つける才能に長けている。そしてこの遊びは完全に狂っているが確実に楽しい”何か”になり得ているところが本当にヤバい。この現場、アシパンでゲームを眺めているだけなのだが、めちゃめちゃ熱狂したし、本当に楽しいひとときだった。アイドルプロ野球現場はそんなに多くないが、機会があれば見に来てほしい現場の一つということで是非とも紹介したい。

以上が今年の良かったDJパーティー。12/15以降も楽しかったものあったので年末にちょっとしたものも書きたいと思う。


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