2015.10.18 演劇女子部 ミュージカル「サンクユーベリーベリー」千穐楽公演


2015.10.18 つばきファクトリー主演ミュージカル「サンクユーベリーベリー」を見てきた。
6年前の劇団ゲキハロ(ハロープロジェクトメンバーによる演劇)、第7回公演 Berryz工房主演の「サンクユーベリーベリー」のリメイク再演。

アップフロントプロモーションの演劇女子部という劇団プロジェクトは(調べた限りは)2014年3月のハロプロ研修生主演 演劇女子部「僕たち可憐な少年合唱団」からではないかと思う。それまでは劇団ゲキハロとして男性役者も起用していたが、演劇女子部になってからは男役も完全に女性のみのキャストになっている。

そして演劇女子部としては8作目、須藤茉麻がプレイングマネージャーに就任して3作目、今回はついに演出も手掛けるということと、メジャーデビュー前のフレッシュなつばきファクトリーが主演ということで注目が集まっていた。

Berryz工房版はこっち

■つばきファクトリー所感

個人的にはつばきファクトリーは現在、なかなか難しい立ち位置にいると思っている。
結成時期を始めとし、楽曲面及びパフォーマンス面においてはこぶしファクトリーの後塵を拝する状況であり、はっきりいってベリキュー(Berryz工房と℃-ute)のような切磋琢磨し合う関係性はまだ築けていないのではないかと思う。まだまだつばきファクトリーには頑張ってもらいたいなと思いつつも、その歯がゆさを(特に)ハロコンやNew Fesなどでも感じていた。

観劇前まで、つばきファクトリーのポテンシャルは非常に高いとは思ってはいたが、なかなか個々人の内面や裏側みたいなものが伝わってこず、イマイチ魅力が伝わりきっていないグループであると思っていた。それもあって、今回は必ずや舞台を通してその魅力を味わえたら、と考えていた。

■「サンクユーベリーベリー」あらすじ

ベリのサンクユーベリーベリーを見たことが無いため、完全に初見となった。舞台は2つの高校が合唱コンクール(以下、合唱コン)に出場し、準決勝から決勝の舞台を終えるまで。だからといって通常の合唱コンとは異なり、この世界では高校の合唱コンは(おそらく)テレビでも放映され、司会者もおり、採点はピアノ奏者など識者を招いて行うというもの。合唱コン大会「あの子が歌うのを見たんだ」略して『アノコウタ』の決勝大会に関するアレコレ。

配役

  • 浅倉樹々…長雲学子(ナガクモサトコ)/弁天女子学院合唱部1年
  • 岸本ゆめの…服部葉子(ハットリハコ)/弁天女子学院応援団
  • 谷本安美…前島今日花(マエシマキョウカ)/丸富高校合唱部
  • 新沼希空…安彦 玲(アビコレイ)/丸富高校合唱部
  • 小片リサ…夏川未知男(ナツカワミチオ)/丸富高校合唱部
  • 山岸理子…小西眞佳(コニシマナカ)/おでん喫茶「恩あだねえちゃん」学生バイト
  • 須藤茉麻(総合演出)…六日坊主(ロッカボウズ)/「アノコウタ」司会者
  • 上田亜希子…千駄木千春(センダギチハル)/弁天女子学院合唱部顧問
  • 傳田圭菜…美稲崇(ウマシネタカシ)/丸富高校合唱部顧問
  • 今井和美…姉崎祐歩(アネザキユウホ)/おでん喫茶「恩あだねえちゃん」マスター
  • うえのやまさおり…長雲兜太(ナガクモトオタ)/ピアニスト、学子の兄
  • 今井和美…服部友庵(ハットリユウアン)/葉子の祖父
  • 浅田光…江原晴子(エハラハルコ)/学子の歌の先生
  • 石井杏奈(演劇女子部)…水島果菜(ミズシマカナ)/弁天女子学院合唱部部長
  • 小野田暖優(演劇女子部)…榎本かおり(エノモトカオリ)/弁天女子学院合唱部2年

■「サンクユーベリーベリー」観劇所感

千穐楽公演ということもあってか、みんな伸び伸びといい表情で演技をしていた。特に演劇女子部PMの須藤茉麻の思い切りの良い演技、そしてつばきの中では特に新沼希空さんの可愛いらしさが素晴らしかった。(当然演出の妙であると思う)また、新沼・小片コンビの掛け合いや、谷本を含めた丸富高校の素晴らしさが際立ったと思う。そしておでん喫茶「恩あだねえちゃん」で働く山岸理子さんの「わたし、恩を仇で返しちゃいます!」のときの本当に嬉しそうな”声の表情”はこの執筆時にも思い出せるほど素晴らしいものだった。
ストーリーは1人の少女(弁天女子、長雲学子こと浅倉樹々ちゃん)の成長譚であるわけで、立ちはだかる試練(転校や大事な人への勘違い)を如何に乗り越えるのか、という部分と、同時に発生する丸富高校及び恩あだねえちゃんでの人間関係が劇を面白くさせている要因になっている。特に丸富高校の「生徒がた」3人組と顧問の先生(美稲こと傳田圭菜さん)の関係性は白眉で、丸富高校決勝のときのとある勘違いをしている中で歌う「あの素晴しい愛をもう一度」には涙をこらえきることができなかった。(というかここから最後までずっと泣いていた)
千穐楽ということで舞台挨拶もあり、最後の挨拶は涙ながらにみな語り、こちらもホロホロともらい泣きであった。観劇後、つばきファクトリーのファンになってしまったのは言うまでもない。当日の自らのツイートでは以下のようなことをつぶやいている。

この日ミュージカルを見て強く思ったのは対象の「歌」への思いの構築の仕方というものだった。通常の楽曲である場合、我々はその曲に対して自らの体験をベースに思い入れを作っていく。(つまり千差万別)しかしミュージカルは劇中でその曲に対して登場人物たちがどんな思いがあるのか、というものを共有しながら歌われるため、より密に曲への思いを受け止めることができるのではないかと思う。
そしてこの発見こそが、僕が今後演劇女子部のミュージカルを見続けたいなと思う最大の理由であり、次のミュージカルも本当に楽しみにしているのだ。


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